合併・統合による継承車両・その他の車両
表題の通り、合併・統合により継承した車両と統合後に新製した現存しない車両を紹介してゆく。尚、型式等については1950年実施の大改番時の表記を用いた。
- 100系
東上鉄道の電化に合わせ、1924年に初めて新製した電車である。
16m級木造車体・HL制御装置・59.9kW主電動機を1両あたり4台装備。両運転台のモハ100形と片運転台のクハ1100形が在籍した。
- 200系
上信電気鉄道の電化に合わせ、1924〜25年に新製した電車である。
新製時は木造車体・HL制御装置・59.9kWの主電動機を1両あたり4台を装備し、1936年に主電動機を97kWのものに換装した。両運転台のモハ200形とモハニ250形、付随車のサハ1形とサハニ50形が在籍した。
- 400系
東上鉄道が1940年に新製した近距離輸送用電車である。
17m級半鋼製車体片側3扉・電空カム軸式制御装置・99kW主電動機を1両あたり4台装備。両運転台のモハ400形と片運転台のクハ1400形が在籍した。
- 600系
上信急行電鉄が1948年に新製した電車である。
所謂「運輸省規格型」の基準に則った、車体長17,000mm・車体幅2,700mm・片開き3扉の中型車で、モハ600形とクハ1600形が在籍した。
投入線区により直流1,500V対応車と同600V対応車で仕様が分かれていたが、制御方式は両者共に電空カム軸式である。
前者は東上線系統と上信線の平坦区間へ、後者は大宮線の建築限界・車両限界拡大に合わせ、それぞれ配属した。その後大宮線の昇圧により電装品の仕様を揃えつつ各路線にて活躍の末、1979年に全廃した。
上掲以外にも雑多な車両群が在籍していたが、当稿ではとりあえず割愛する。
◆以下、今後作成予定。