上信急行電鉄の車両

広大な路線網を持つ上信急行電鉄では、用途に応じ様々な車両が運用に就いている。過去には合併各社から引き継いだ多種多様な車両群が存在していたが、現在は標準化が進んでいる。大まかに見るに、電車については特急型車両と一般型車両に分類出来る。尚、電車以外にごく少数の機関車と貨車が現存するが、本稿では詳述しない。

車両概説

特急型車両

上信急行電鉄における看板列車的な位置付けの車両群である。20m級車両と新渋川〜伊香保の急勾配・急曲線区間に入線可能な連接車に分けられる。

13000系特急型電車

いずれも都市間輸送や観光輸送など、複数の用途に対応する為に汎用性を持たせた設計がなされており、他社の特急列車に較べ地味な印象を受ける向きはあるが、競合する高速バスや新幹線に見劣りしない接客設備を具備している。連接車は7車体固定編成を組み、それ以外の車両の大多数は2両及び3両固定編成を組み合わせたり固定編成をバラし増結して3〜8両編成を組んでいる。
走り装置は一般型車両(後述する)と共通のものを使用しており、可能な限り標準化と諸費用の低廉化を図っている。

一般型車両

特急以外の種別の列車に使用する車両群である。現在は新渋川〜伊香保に入線するごく少数以外は20m4扉または2扉に統一している。
そのうち、大多数を占める4扉車は通勤通学輸送に対応する為に座席はオールロングシートで、一部には車端部に向かい合わせ式クロスシートを設置した車種も存在する。地下鉄との相互乗入れ運用には8両または10両固定編成を使用し、それ以外については運用地域や列車種別に応じ2〜4、6、8両固定編成を併結して2〜6、8、10両編成を組んでいる。

3000系一般型電車

少数派の2扉車は側扉を車端部に寄せて扉間に向かい合わせ式固定クロスシートをずらりと並べた車体を持ち、往年の客車列車を彷彿とさせる雰囲気がある。特急列車を補完する速達列車の運用を主体に高崎・長野地区の普通列車にも使用し、2両及び3両固定編成を併結して2〜8両編成を組んでいる。
新渋川〜伊香保の急勾配・急曲線区間に入線可能な車両は連接3車体編成と、異端な存在である。当該区間だけでなく高崎地区各線でも使用し、3車体または重連の6車体編成を組んでいる。

各型式解説

車両型式付与基準について

現用車両
特急型 16000系 15000系 13000系
一般型 5000系 5080系
一般(通勤)型 20000系 8000系 9000系 6000系 7000系 3000系
30000系
退役車両
特急型 10000系 10100系
一般(通勤)型 2050系 2000系 2080系 800系 630系 210系
各社継承 300系 東京大宮 その他車両