2000系電車

製造:1963〜67
通勤通学輸送人員の急増に対応すべく製造した、一般(通勤)型では初のカルダン駆動車である。
車体は630系後期更新型に類似した20m・両開き4扉で、現在に至るまで一般(通勤)型の標準規格となっているこのデザインは当型式で確立した。

2000系電車・登場時

走り装置はMMC型主制御器1台で主電動機8個(定格:端子電圧375V・出力120kw・回転数1,630rpm)を直並列制御する方式を用い、単M車は永久直列としている。駆動方式は特急型10000系で初採用した中空軸平行カルダン(歯数比84/15=5.60)で、6000系50番台まで採用が続いた。制動方式はHSC-Dである。台車は国鉄DT21類似のコイルばね式だがボルスタアンカ付となっており、違いが見られる。
編成は当初4両(2M2T)と2両(1M1T)のみであったが、後に一部は組替により6両(4M2T)と3両(2M1T)も出現した。

2000系電車・晩年

1978〜82年、全車に冷房改造を施したと同時に630系後期更新型を当型式に編入(その際に10000系の走り装置更新による発生品を流用)した。一部は抑速制動を付加して山岳線区へ進出、ほぼ全線で活躍したが、老朽化により1992年に廃車を開始し、2002年に全廃した。